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2020/04/29 17:24

お家時間をどんな風に過ごすか

この貴重な大事な時間を、いつもと違う目線と考え方で過ごしてみませんか!


皆様それぞれ色々な大変さを抱えておられると思います。当店も同じです。でも目線を変えると見えてくる景色が変わるかもしれません。どこを見るか、どう感じるか自分が決めていいと思うんです。


忙しい日常ではなかなか着物と向き合う時間がないですよね。着物だけでなくって趣味とか自分を大事にするとか、女性は特にご家族を優先して自分の事が後回しになっていることがいっぱいあるかもしれません。そういう、やりたかったけど後回しにしてしまっていた事を大事にできるチャンスかも、ちょっと前向きになってみましょう

わたしからのご提案は“お家時間で着物に触れよう”です。

まずは、触れてみましょう!「ドキ!何十年も着物の箪笥は開けてないわ…」という方が多いのではないでしょうか。着物と言えば、成人式・結婚式。あとは頑張ってお子様の入卒業式・お宮参りがメインで、行事以外に着る事がない。そうなると、行事以外に箪笥を開けることがない。もはや行事があっても着物着てない…なんてことも⁉

そうなると箪笥の引き出しを開けて、着物を見るのもドキドキしますね。「どうなってるんやろ~」とか「開けたら畳めない。」というお悩みが原因かもしれません。

 

そこで!今こそ箪笥を開けましょう!

そうです、勇気をもって!……嘘です、勇気はいりません。だって開けるだけなら勇気はいらないですよね

さあ!大丈夫!着物が入っている箪笥を開けてましょう!



はじめの第一歩 箪笥をあけたらする事

  1. 箪笥を開けて、引き出しの中の着物を出す
  2. たとう紙(着物や帯を包んでいる和紙)を開ける
  3. 着物を愛でる
  4. 楽しむ、着た時の思い出を振り返ったりして楽しむ


そうです。箪笥を開けて広げるだけです。やってみましょう。

 

やってみたらきっと気づくことがいっぱいあると思います。

思い出が蘇ってきませんか?

「あの時こうだったなぁ。」「楽しかったし嬉しかったなぁ。」「そういえば〇〇ちゃんが、あんなことがあってみんなで笑ったなぁ」色々思い出しませんか。桜がキレイで学校の門の前で撮った写真とか、結婚式で泣いたわーーー!とかハプニングでさえ楽しい想い出です。そんなたくさんの思い出。着物を見てるだけで、その時の想いを写真を見なくても思い出せちゃいませんか。からアルバムが無くてもたくさんの思い出や出来事が頭をめぐって懐かしかったり嬉しい気持ちが体にふわーーっとよみがえってくる不思議な感覚。

もし自分が着てなくてもお母さんが着てた着物、おばあちゃんが着てた着物なら、その着ていた時の様子が思い出せたりします。参観の日はお母さんこの着物着てたな。なんてちゃんと覚えてたりします。

 こんなにキレイな着物を自分の為にあつらえてくれただ。ってその当時のご両親の気持ちを感じられると思います。結婚して幸せになってほしい気持ちをいっぱいこめて誂えてくれています。お子様が生まれてお宮参り・入卒業式に着れるように。お子様が成長して結婚するときには黒留袖を着られるように。春夏秋冬困らないように一式揃えてくれているなら、季節ごとの着物。全部に愛情が込められている事を感じてもらえたら、幸せな気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。


幸せな時間を過ごしたらその後は、着物にも幸せになってもらいましょう!


着物を広げて見てみよう 同時進行で虫干しをしよう

せっかく着物を広げてご覧いただいてます。この機会にしまいっぱなしだった着物を虫干しをしてしまうと同時進行で要領よく進められます。今なら気候が良いので、お家に風が入るようにできますし、かなり一石二鳥です♪チャンスですよ♪

まずは1枚からスタートなのでハードルも低いですし、やってみましょうね!

 

虫干しとは、超簡単に…着物を干して湿気を取る作業です。絹は湿気に弱くてカビの原因になるので干して湿気を取ってやります。これ大事なんです。虫干しについてネットをググって頂くと色々書いてます。昔と今と気候が違ってきてるので昔からはちょっとズレてる気がしていますので厳密にする必要はないかな…と思っているのと。何よりも時間のある時ってそんなにないですし、厳密にしないと!ってなって動けなくなってしまうのは違うし。とくに私は今、この時期でお家時間に気持ちと体が優しくある事を優先して、できるときにできる方法。をご提案したいと考えています。

 

お話を着物に戻しましょう

着物を触って頂くと体感で分かると思うんですが、なんとなく、ひんやりしっけた感じ。これだと着物に湿気を含んだ状態で、湿気はカビの原因になるので干して、湿気をとばしてあげましょう

 

虫干ししてみよう

着物はできれば着物用のハンガーにかけて下さい。ない方は代用品にバスタオル用のハンガーというのがあって、バスタオルようの幅に広がる形してます。便利です。それは普通のハンガーみたいな洋服の形にあわせて無くって横長タイプです。100均でも売ってたのでよかったら便利です。でもあくまでも代用品なので、着物用のハンガー使って下さいね。





干し方

  • 風通りの良いところ(扇風機使うのもアリですが基本風が通る所で)
  • 直射日光の当たらないところ
  • お昼前くらいから夕方前まで
  • お天気がいい日がベスト!湿気のある日はパスです!

 

チェックする事

  • シミや汚れがないか
  • カビが出てないか。特に裏地(胴裏)要注意

 

チェックするのは衿元や食べこぼしなどないか、脇の辺りに汗ジミがないか。着た後にはすぐに目立たなくても時間が経過してシミが濃くなって気づくことがあるので「着た時問題なかったし~」というイメージで見てるの見逃すので、あとから目立つんだということを知っていてくださいね。

もしチェックして気になる事や以外と汚れてる⁉と発見したら、プロにお手入れをご相談なさってくださいね。といいつつ当店で受け付けしておりますので、お声かけて下さい。大切な着物をこれからも美しく着続けられるように職人ともども努めて参ります。当店のホームページお手入れのページに詳細をご案内しております。

 

一緒にする事

着物を入れているたとう紙。紙も湿気を含みますので、シワシワ・ふにゃふにゃな形状になってしまっていたら交換をおすすめします。まだしっかりしているなら、一緒に干してもらうと継続してお使い頂けます。新しく交換すると思っている以上にスッキリしますよ!

 


虫干しのお話をしましたが“やるならまとめてやろう!”と気合が入って下さったら、嬉しいのですが、まとめて全部は本当に大変になってしまうと予想されるので、まとめてトライして頂く場合でも目安は引き出し1つがいいかな。と考えています。

なぜなら↓↓こうなると嫌になちゃう~(;・∀・)↓↓


そうならないようにちょっとずつ

引き出し1個なら引き出しも干せるのでよりしっかりメンテナンスができてよいですね。

虫干しの目的は【湿気をとるために干す】+【着物の状態チェック】して欲しいので無理せずがよいです。もちろんチェックして問題があれば対処しましょうね、問題は見つけたときが一番早い時です。早い段階で対処するのが一番効果的でかつお値段にも反映されます。チェックした後、まさかの“見てみないふり”はしないでおきましょう。

このペースで全部の引き出しの中を虫干しできたらOKです。ちなみに毎年虫干ししていただくのが理想です。虫干しされてる状態の良い着物は長期保管していてもコンディションが保ててますので全然違ってきます。ぜひぜひ虫干しして着物と触れ合う時間を1年に1回作ってもらいたいです。。



虫干し簡単バージョン

だんだんやることが増えてきた⁉と嫌になってしまう前に!

ちょっと手抜きバージョンをお伝えします。でも干して頂くのが一番なのであくまでも簡易対応です。

 

  1. お天気の良い日空気に湿気のないスッキリした日
  2. 10時くらいから始める
  3. お部屋の窓をあけて風を通す
  4. 箪笥の引き出しをあける※着物は出さない※直射日光も防ぐ
  5. 箪笥に扇風機あてる
  6. 2時くらいに終わり

これだけです。着物を出す事はしませんが、引き出しをガッとあけて風をあてて箪笥の中の空気を入れ替える方法です。干す方法にはおよびませんが、それでも湿気を纏い続けるよりは湿気を飛ばした箪笥の中の方が良いですよね。

 

虫干し サポートグッズ

さらにちょっとしたサポートグッズもございます。和装用防カビ乾燥剤です。

シートタイプになっていて、湿気を吸うとシグナルがピンク色になるので、干してまた使うことができます。引き出しの中の湿気を取ってくれる便利グッズでより良い環境にする事ができます。※開封後有効期限は1年。1年過ぎたら交換です。



着物の虫干しのお話させて頂きました。虫干しはかなり大事。皆様にぜひ毎年虫干ししていて欲しいので、どうぞ上手に時間を見つけてできる範囲でできるだけにして虫干ししてください。

虫干しを押す理由の一つはお仕事をしていて、ちゃんと管理されてる着物とそうでない着物の差ははっきり出て、コンディションが全然違うのを目の当たりにしているからなのです。

虫干しをしてないために、受け継げるはずの着物が、コンディションが悪くてダメになったり、また着ようとしたら、メンテナンスにお金がかかったりしちゃいます。そんな残念な事を私は何度も見てきてるので、せっかくやる気になったのに色々問題があるのってもったいないお話やと思います。

そこでやっぱり虫干しが大事!なんです。虫干しはお金がかからないですし、専門的な知識もいりません。やってあげると着物はちゃんと答えてくれるんです。でもやらないと、着物がさみしがって拗ねるんですよね。カビが出ちゃんです。それってさみしいです。

なので今回の記事を読んで頂いて、実際に虫干しをしてもらって、コツを上手につかんでもらえたら1年に1度虫干しをしてあげて下さい。着物と向き合う時間が1年に1回あるのもいい時間だと考え方を変えて、楽しい時間にしてもらえると一番嬉しいです。

今の時期を乗り越えた先には、着物と向き合う気持ちがもっと前向きになってるかもですね!


せっかくなので、着物を広げたり虫干しをしていくと気になる管理方法。次は管理方法のご提案をお話させて頂きますね


着物の管理を分かりやすくする

着物と向き合う時間で、向き合いたいのに着物ってどこに何があるか…という着物が迷子にはなっていませんか?

だれが見てもわかるようにしておけば、着物の管理がしやすいです。誰が見てもわかるって所も大事です。「あの時ちゃんと聞いてればよかった…任せてたから着物が何が何だか分からない」と何人の人に聞いたか…。後悔なさってとお聞きしてので、『だれでもわかるようにする』どこに何があっていつ使うか等々、ちゃんと伝えられるようにしておくことは、ご家族の為に大事な事です。本当に大事なので、どのように管理するのが分かりやすいか。ヒントになれば、と思うことお話しますね。

 

着物を分かりやすくするために ラベリングと収納

何に対してもそうですが、管理にはラベリングがちゃんとしてあると一目瞭然でスッキリ分かりやすくっていいですよね!ラベリングを着物にもしてあげましょう。

タイミングとしてやりやすいのは、虫干しをしていて、たとう紙に戻すときにちょっと一工夫。

たとう紙の端にラベリングしておくと、たとう紙を開けなくても何が入っているか分かるので管理するのに便利です。いちいち何が入っているか確認するために引き出し全開、たとう紙を出して、目当ての着物を出すって大変です。ラベリングで、それらの行動が不要になりますのでグッと着物の管理がしやすくなります。

ラベリングをどのようしたらよいか

ラベリング項目
  • 着物の種類(振袖・留袖・訪問着など)
  • 色柄
  • 着る人の名前
  • できれば写真を付けると最高に分かりやすい

ちゃんとしたラベリング用のテプラなどを付けて下さいというお話ではなくて、たとう紙に直接書いて頂いて大丈夫です。和紙なので書けます。

できるなら、虫干しの時に着物の写真を撮影しておいて、写真をたとう紙につけておくのが一番分かりやすいです。

さらには、着ている時の写真を付けるのもすごいイイです!コーディネートが分かるので、この着物にはこの帯してたな。って一目瞭然なのはかなり分かりやすいですよ。

写真を付けるのを実行するのは手間と感じられますが、した後の管理は最高♪ってテンションアガルので、携帯パッと撮って、現像も今なら機械があちこちにあるので便利な世の中、ぜひ活用してみてください。

 

 

収納時は種類を分ける

引き出しに入れる時

着るもの一式をまとめて入れた方が分かりやすいです。例えば【振袖一式】=【振袖・振袖用長襦袢・振袖用の帯揚げ・帯締め・袋帯】という風に着るものをまとめておきます。ご家族にもこの引き出しの中は振袖一式が入ってるって伝えられるので誰でもわかるようにできます。【留袖一式】とか【訪問着一式】という風にまとめて置いておくといいですね。

 

虫干しも振袖一式が入った引き出し。次は留袖一式が入った引き出し・・・と1つづつ干せば何があるか把握しながら進められるはずです。

 


着物と向き合う時間、着物との対話でより良い時間がお過ごしいただけたら何よりです。こんな時期です、キツイ…と思うことごとが目に留まる事はどうしても多いです。笑顔になれる時間もいつもより少なくなってしまう事もあるかもしれません。この時間をちょっとでもいいです、着物と触れ合う行動に移してもらったら着物はきっと皆様の気持ちに心に話かけてくれると思います。着物を通じて優しさやあたたかい記憶にふれて心がホッと落ち着いたり、前向きになったり、出かけられるようになったらこうしよう!と計画を考えて元気になれるかもです。

今までの記事がそんなきっかけになれば嬉しいです。


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