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2020/07/23 14:48
有松絞りの浴衣の魅力
有松絞り浴衣
手絞りから生み出される絞りの柄
デザイン・着心地のすばらしさに満足感で満たされます
いつもいつまでも長く愛せる浴衣
有松絞りの歴史
有松絞りの歴史は古く、さかのぼること江戸時代。“開祖・竹田庄九郎ら”によって誕生したという絞りの町、有松。尾張藩が藩の特産品として手厚く保護したことから、有松の絞りは「街道一の名産品」とうたわれ、東海道のお土産に人気を博し、さらには北斎や広重の浮世絵にも登場したというのが当時からいかに人気だったのかを感じずにはいられません。
有松絞りができあがるまで 工程
一言で絞りといっても、絞る工程にゆくまでにもたくさんの工程があります
1.図案
2.型彫り:図案をもとに型彫り
3.絵刷り:型を使って絵刷り。刷毛で青花を模様を刷り込んで写します
4.絞り :絵刷りされた生地をようやく絞ります。絞るのは技法により様々な加工方法及び道具が異なります・12mの長さの生地をすべて手作業で1つずつの柄を絞りますので膨大な作業量。染めたときに絞った部分が染まらないようにするきっちりしっかり絞るという大変さは本当に頭が下がります。精密さも求められ、さらに1つでも絞り具合がおかしいと目立ちますので商品価値がなくなることも。
5.染色 :これだけ大変な工程を経てきた生地です。染める方も技術が求められ、失敗がゆるされない緊張感と責任の大きな仕事
6.糸抜き:12m1つ1つ絞られた糸を、全部解いていきます。絞り部分が染まらないようにきつくしぼってあるので解く作業も手間がかかります。布の破損に注意し、手早く行う事。そして図案や絞り方によっては1反に3-4日かかるものもあるそうです。
7.仕上げ:ようやく反物の形になります
ここから商品として出荷されるので、このあとは、呉服店でお誂えいただきます。反物の状態ですが、絞りの風合いはそのままで幅が短いので、湯のしをして巾出しをしてからお仕立てします
伝統とは古いだけではない、デザインの秀逸さ
紺色と白色の発色のハッキリして鮮やかな紺色
白が際立ちます
横縞に絞りが交互にデザインされていて
くも絞り
縫い竜巻き絞り
2つの絞り方が使われています
お仕立てする際には、横段をずらして交互になるようにするのが自然にキマル配置です
すっきりしていて
絞りの風合いが優しくて
上品に着られる
まさにオトナの浴衣です
帯を変えるとイメージを変えて着られるので
上品に、カジュアルに色々とTPOに応じて
お洒落していただきたいです
コーディネイトしやすくお洒落
長くご愛用頂ける質とデザイン
コーディネイト
紗博多織名古屋帯で上品に
グラデーションの赤色半巾帯で定番の紺色に赤もいい
八重山みんさー織り半巾帯でカジュアルなのに上品にまとめることも
有松絞りを着る喜びを
有松絞り、それぞれの工程を業者がそれぞれ受け持ち、やく1年かけて作られています。歴史と伝統、それ以上に人の手がかかっているということ、技術と厳しい仕事の世界が素晴らしく美しい有松絞りをささえています。
だから長く着られる、長く着ていてもいつも素敵でいられるのです。よいものには訳がちゃんとあります。仕事されているものの魅力はそこにあって、見た目にも着心地にもあらわれて身に着ける幸福感はこの上なく。そんな“素敵”をお届けします。